「ゲーミングPCが欲しいけど、自作って難しそう…」
そんな不安を抱えている方へ向けて、本記事では自作ゲーミングPCの基本構成・費用感・パーツの選び方・メリットを丁寧に解説します。
PCゲームを快適に楽しみたいなら、自分のスタイルに合った1台を自作するのが最も効率的な方法です。はじめての方でも安心して挑戦できるよう、わかりやすくまとめました。
目次
自作ゲーミングPCのメリットとは?
まず、自作PCにはどんなメリットがあるのでしょうか?単に「安く済む」だけではない、魅力的なポイントが多数あります。
✅ コストパフォーマンスが高い
同スペックの既製品やBTO(完成品)PCよりも、自分でパーツを選んで組むことで組み立てコストを削減でき、より高性能な構成が作りやすくなります。
✅ パーツ選びの自由度が高い
CPUやGPUはもちろん、ケースのデザイン、冷却方式、RGBライティングまで、自分のこだわりを反映した構成にできるのが最大の魅力です。
✅ 見た目にもこだわれる
RGBファンやLEDライト、強化ガラスパネルを使って、ゲーム環境を彩る“魅せるPC”も自作なら思いのままです。
✅ 知識が身につき長く使える
組み立てやパーツの仕組みを学ぶことで、将来的なパーツ交換・アップグレードにも対応しやすくなり、結果的に長く使えるのも大きなメリットです。
自作PCの費用はどれくらい?
どんなパーツを使うかによって費用は変わりますが、以下が目安となる予算です。
用途 | 参考予算 |
---|---|
軽めのゲーム(LoL、Valorantなど) | 約10~12万円 |
中程度(APEX、FF14など) | 約13~16万円 |
重めのゲーム(高画質・4K・VRなど) | 約18~25万円以上 |

基本パーツと選び方・費用の目安
以下に、ゲーミングPCを構成する主なパーツと選び方・参考価格をまとめます(2025年時点の価格帯を基準にしています)。
パーツ名 | 役割 | 価格帯(円) | 選び方のポイント |
---|---|---|---|
CPU | ゲームや処理全般を担う“頭脳” | 20,000~60,000 | ゲーム重視なら「Core i5」または「Ryzen 5」以上が目安。配信や編集もするならi7/Ryzen 7以上が◎ |
GPU(グラフィックボード) | ゲームの映像処理を担当する最重要パーツ | 30,000~120,000 | フルHD→RTX 4060 / RX 7600、WQHD以上→RTX 4070 / RX 7800 XT、4K→RTX 4080クラス以上推奨 |
メモリ(RAM) | 同時に処理できる作業量を左右 | 6,000~15,000 | ゲームのみなら16GB(8GB×2)でOK。配信・編集をするなら32GBも検討 |
ストレージ(SSD) | ゲームやOSの保存。ロード時間にも関係 | 6,000~15,000(1TB) | M.2 NVMe SSDが高速・省スペース。1TBが理想、最低でも500GB以上を |
マザーボード | すべてのパーツを接続する基盤 | 10,000~25,000 | CPUとのソケット互換性を確認。B760(Intel)/B550(AMD)が初心者に人気 |
電源ユニット(PSU) | 電力供給の要。安定性・品質が重要 | 6,000~15,000 | 余裕を持って定格550W〜750Wを選択。「80 PLUS Bronze」以上が安心 |
PCケース | 各パーツを収納。見た目と冷却性能に関与 | 5,000~15,000 | ATX/mATXのマザーボード対応を確認。エアフローと内部スペースも重視 |
CPUクーラー | CPUを冷却。静音・高負荷対策に必要 | 0~10,000 | Ryzenなどは純正クーラーでOKな場合も。静音性や冷却力重視なら別途購入 |
OS(Windowsなど) | パソコンを動かす基本ソフト | 約15,000 | ゲーム用途ではWindows 11 Homeが基本。別売りでライセンス購入が必要 |
各パーツの選び方:初心者向けアドバイス
✅ CPUの選び方
- Intel:Core i5-14400、Core i7-14700Fなどが人気
- AMD:Ryzen 5 7600、Ryzen 7 7700X などが高評価
- ゲーム中心ならi5やRyzen 5クラスで十分。配信・動画編集などマルチタスクもするならi7/Ryzen 7以上がおすすめ。
✅ GPUの選び方
- フルHDで快適に遊ぶ:RTX 4060 / RX 7600
- WQHDや高画質志向:RTX 4070 / RX 7800 XT
- 最新ゲームはGPU性能に大きく依存するため、予算内で最も優先して投資すべきパーツです。
✅ メモリの選び方
- 標準は16GB(8GB×2枚)
- 動画編集・配信なども考慮するなら32GB
- DDR4でも十分ですが、最新マザーボード対応ならDDR5も検討可能
✅ ストレージの選び方
- 起動やロードが速いM.2 NVMe SSDが基本
- 容量はゲーム中心なら1TB以上がおすすめ
- 予算が厳しければ「500GB SSD+HDDの併用」も可
✅ マザーボードの選び方
- CPUとソケットの互換性を必ず確認(IntelはLGA1700、AMDはAM5など)
- M.2スロット数、USBポート数、Wi-Fiの有無など拡張性にも注目
- 初心者には「B760(Intel)」「B550(AMD)」などのミドルクラスが扱いやすくおすすめ
✅ 電源ユニットの選び方
- 使うGPUに応じた出力容量を選ぶ(例:RTX 4070クラス → 650W以上)
- 80 PLUS Bronze以上の認証が信頼の目安
- メーカーはSeasonic、Corsair、玄人志向などが人気
✅ ケースの選び方
- 使用するマザーボード(ATX/mATX)に対応しているか確認
- 冷却ファンの数や通気性(エアフロー)を重視
- 見た目重視ならRGBライティング対応や強化ガラス仕様も人気
まとめ:自分だけの1台を作る楽しさと価値がある!
自作ゲーミングPCは、性能・価格・デザインのすべてを自分の好みに合わせて選べる、唯一無二の体験です。
- 市販PCよりもコストパフォーマンスが高い
- ゲーム・配信・編集など目的に応じた最適な構成にできる
- カスタマイズ性が高く、見た目にもこだわることができる
- 組み立てを通じて、PCに関する理解とスキルも身につく
初めてでも、基本さえ押さえれば決して難しくありません。
あなたもぜひ、自作PCの世界に挑戦して、理想のゲーム環境を自分の手で作ってみませんか?